日本の看護師資格を活かして海外で働くことができるかどうかは、渡航する国次第です。大学卒で就労経験がある人であれば、語学試験だけで現地の看護師資格を取得できるオーストラリアのような国もあれば、国や州独自の看護師試験を受けなければ働けない国というのも少なくありません。ただ、就業条件は異なっても、共通するのは語学力を求められることです。看護師として海外で働きたいと考えているのであれば、その国に合わせた語学力を磨いておくことが有効です。
もっと手軽に海外で看護師として働きたいという場合は、医療ボランティアという形を選ぶ方法もあります。ボランティアと聞くと、生活費などに対し不安を感じる人もいますが、医療ボランティアの多くは渡航にかかる費用だけでなく、滞在中の生活費なども支給されることが殆どです。医療ボランティアを経験すれば、実際に現地の様子を確認した上で、海外で仕事をしていくかどうか決めることができます。
国際看護師や医療ボランティアとして働くためには、就業経験を求められることになります。一度就いた仕事を離れるだけの魅力が海外にあるか不安を感じる場合に有効な方法が、看護留学です。海外で正看護師資格取得を目指す看護留学を活用すれば、本格的に働き始める前に海外の医療現場を自分の目で見て確認することができます。日本での看護師資格取得後に看護留学を選べば、日本と留学先のどちらでも活躍できる看護師になることができるでしょう。